家に帰ると、いつものゴミ集積所に「私のかも?」と思えるゴミ袋あり。
気になって見に行ってみたけれど、私のじゃなかった。
ホッとしたのも束の間、近くの電信柱の影から猫が飛び出してきてビックリ!
私のことを誰かと間違っているようで、グルグルグルっと脚の周りにまとわりついて、甘えた声で鳴きまくり!困ってあたふたして、思わず蹴っちゃった。
それにしてもあの猫、なんだか異様に人懐っこい猫だったな。近所で飼われている猫なのかしら?
蹴られた後も、寂しげに私を見つめていたけれど、家までついて来られたら、それはそれで迷惑なので、心を鬼にして無関心を装ったのだけれど。
大丈夫かな?
ちゃんとお家に帰れたのかな?
お腹空かせてションボリしてないかな?
気になるぅ。
一緒にお家を探してあげるというオプションもあったのだろうけどね。今日はクタクタに疲れていて、それどこじゃなかった。ゴメンね、猫ちゃん。
あぁ……あの寂しげな表情が瞼に焼き付いていて、胸がキュンとなる。
もしやあの後、トラブルに巻き込まれて死んじゃうなんてことになったらどうしよう。
どうしよう。
どうしよう。
どうしよう。
どうか化けて出ませんように……。